ゴレパニ村に着いた次の日の朝、4時に起床した。
昨晩トランプしながら談笑する友人達を残して、部屋で一人急速充電をしたお陰で、体力は少し回復したようだ。
これから最終目的地であるビューポイント”プーンヒル”に向かう。
石段の数を数えながら、200段毎に一息つく。
高山病のせいもあるのだろうが、やはり私が一番体力が無い。
それでもなんとか友人達に迷惑を掛けないように無心で登り続け、1時間ほど石段を登った頃にようやくプーンヒルに到達した。
標高3200メートル、時刻は朝5時15分を過ぎたあたりである。
何も見えない。
強い雨風が吹きつけてきて寒い。
靴の中も濡れてびしょびしょだ。
カトマンズ、ポカラの湖畔とこれまで過ごしてきて、外国からの観光客をほとんど見ることが無かった。
その意味がよく分かった。
この時期、肝心のヒマラヤ山脈が見えないのである。
ほっとレモネードが唯一の癒しである。
30分くらいプーンヒルに滞在して、山を降りることになった。
あとはひたすら降るだけである。
2泊かけて登った山を、今度は最後の1日で降る。
来た道をひたすら歩いて降りていき、約8時間掛けて出発地点に到着した。
翌日、ふくらはぎの超絶筋肉痛と全身疲労によりほぼ一日中ベットで寝たきりで過ごすことになった。
外出したと言えば、食事とランドリーショップ頼んでおいた洗濯物を引き取りに歩いて出掛けたくらいだ。
因みに、歩いて30分掛けてなんとかたどり着いたランドリーショップは閉まっていた。
ロシア人36歳:終始淡々と登り降りして問題無し。
トルコ人27歳:途中何度も止まったりスローペースながらも無問題。
ベルギー人26歳:完全余裕、筋肉痛にすらなってない。
日本のおじさん:途中から高山病もあり瀕死、下山後も激しい筋肉痛で寝たきり状態。(ひとり激的紀行 ネパール編)
一言でこのトレッキングをまとめるとするなら次の通りになる。
雨季は辞めておけ、そして無理はするな・・・。
身体は正直だ・・・。