三年寝太郎ライフ
人生にも、ほっと夏休み
人生問題・解決

金持ちの遺産相続、貧乏人の遺産相続

先日友人とパームジュメイラでお酒を飲んでいる際に彼から聞いた話である。

つい先月になって、ようやく祖母が城を明け渡したと言うのである。

簡単に言うと、所有するお城で召使いを抱えて一人暮らしをしていたおばあちゃんが、ようやく城を離れて普通の家に引っ越したのだと言うのである。

家族としては、固定資産税なども含めて莫大な維持コストが掛かるので、城で一人暮らしをするのをもう辞めるようにこれまで言い続けていたと言うのである。

ようやくそれが祖母に受け入れられて今回普通の家に引っ越したと言うわけらしい。

言うまでもなく、莫大な資産を持っている一族である。
さぞかし莫大な遺産相続税が掛かるのだろうと思っていたらどうも違うらしい。

彼曰く、なんと遺産相続税をほぼゼロにすることに既に成功していると言うのである。

私「え?そうなの?」

全ての資産は、既に彼(友人)とその弟の名義になっていると言うのである。
彼もその弟もまだ20代である。

曰く、両親が複数の有能な弁護士を多額の報酬で雇い、法的書類を作成してこれを可能にしたと言うのである。
もちろん、全ては遺産相続に掛かる莫大な税金を逃れる為に他ならない。

実に500ページを超えると言う法的書類を作成して、事細かに資産を護る為の内容が記載されていると言う。

その内容は端的に言うと以下の二つに集約される。

1:全資産の名義は既に若い息子達に相続完了済みであること。
2:ただし、全資産の使用、管理する権限は存命中の両親にのみあると言うこと。

これで遺産相続に掛かる相続税はなんとゼロに出来るらしい。

そんなん事が出来るのか。
やはり金持ちは違う。

一方でうちの場合はどうか?

無論、城では無いものの、一人で一軒家を三軒所有して誰も住んでない家も含めて固定資産税を払い続けている。
父親が亡くなった際に子供達は相続放棄の書類にサインをしているので、万が一の際は全ての資産に相続税が掛かる。
当時、あっさりサインしてしまったが、もしあの時サインをしていなければ将来掛かる相続税を多少は免れることが出来ていただろう。

誰も住んでいない家、そして趣味でどんどん買い漁っている株投資には将来50%の相続税が掛かるという。

金が全てじゃない。

いや、それにしてもこうも違うものか。

来年からは相続税法が強化されるという。

今更どうしようもない、これにはもうお手上げである。

どうすれば良かったのか?

老齢となった親は加齢につれてその判断力も失っていく。
それを十分理解して予め対処しなければならない。
親は、いつまでも若い頃の親では無いのである。

因みに、友人のおばあちゃんが住んでいた城は現在イベントやパーティー会場として貸し出されていると言う。

ともかくこういった具合に、富裕な人はより富裕になっていく。
それは、決定的にそのマインドが違うからでは無いだろうか。

そう富裕層マインドである。

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ABOUT ME
藍井 隆
アラフォーにて失意の失職、屈辱に塗れて人生のどん底を味わう。 その後三年間を期限とした計画的無職”三年寝太郎計画”を経て、現在アラブ首長国連邦ドバイ在住、日系企業ドバイ支社代表、趣味は世界旅行。 著書:三年寝太郎アラフォー無職世界放浪記

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