三年寝太郎ライフ
人生にも、ほっと夏休み
ネパール旅行記

ネパール旅行記 第六話 ソロ活動

今朝は7時半に起きて、朝の湖畔を友人と二人で散歩することにした。

6月のポカラは雨季でシーズンオフのせいだろう、歩いていても外国人観光客の姿をほとんど見かけない。
その代わりネパール人、或いはインド人の姿はよく見かける。

インド人はビザ無しでネパールへの国境を簡単に超えることが出来る。
そして国内線飛行機の運賃もインド人向けには格安に設定されていたりと色々と優遇されているようだ。

人身売買、或いは騙されたりしてネパールからインドに連れて来られる若い女性が結構いるらしいとも聞くけれども、これはボーダーレスの弊害だろう。

朝のポカラは、昨夜の風景とはまた違って素晴らしい。
湖面には蓮みたいな植物が一面に生えている。
これでヒマラヤ山脈が見えたら既に絶景に違いないだろうが、雨季のせいか雲が掛かっていてよく見えない。

往復百円の渡し船に乗って、ペワ湖内の小島にあるヒンズー教のお寺に向かうことにした。
バラヒ寺院と言うらしい。

そう言えば昨夜のスコールによる大量の雨、ボートに溜まって何故ボートは沈没しないのかと友人は尋ねてくる。
そうこうするうちに10分くらいで小島に到着した。
わりとこじんまりとした寺院なようで、特に興味も湧かない。

陸に戻ってから朝食を摂ることにした。
いつも昼過ぎまでコーヒー一杯で済ませることが出来るコスパの良い友人である。
旅行以外で、一体いつ金を使うのだろう。

彼が住むドバイのアパートメントも、ツーベットルームを借りつつ、その内のワンベットをシェアでインド人に貸し出している。
割に法外な賃料を吹っかけ、それがすんなり受け入れられたせいで、彼は実質ほぼただでそのアパートメントに住んでいる。
一体いつ金を使うのだろう。

年収300万円の契約社員では無い。
年収3000万円は下らないだろう独身の弁護士である。
周囲をお堀に囲まれた鉄壁の防御を誇る城、それを現在も所有する貴族の末裔である。

さて、今日はどうして過ごそうか。
天気も景色も良いので、バイクをレンタルして観光して周りたいと彼に提案すると、それはやりたく無いと却下された。
そういう訳で、今日は別々に行動することになった。

友人と別れてから、レンタルバイクショップに向かい4時間1000円で原付をレンタルすることになった。
空っぽのタンクにガソリンを入れたので+700円、合計1700円だ。

グーグルで検索してから、観光、絶景スポットを巡ることにした。

行ったとこ

グプテシュワール・マハーデヴ洞窟=洞窟の底に何かが祀られているようだ。
パタレチャンゴ=滝を見下ろすことが出来る。
日本山妙法寺=原チャリで行ける絶景スポット
ヒンズー教寺院Pumdikot=原チャリで行ける絶景スポット

上記四つのうち、日本山妙法寺以外は別に行かなくても良いだろうと思う程度の観光スポットである。
日本山妙法寺の前にあるレストランで、絶景を眼下にコーヒーを飲むのもいいだろう。
個人的な感想である。

↑日本山妙法寺からぺワ湖を望む。

ポカラからヒマラヤトレッキングに行くのは定番の観光アクティビティであるようだけれども、何もせずにこのポカラで
数ヶ月を過ごすのも悪く無いなと思う。
ヨガや瞑想をする施設もあるようだ。

ソロ活動を終えて、湖畔に戻って来た頃には夜7時を過ぎていた。
晩御飯をみんなで食べると言うので、腹は減って無いけど向かうことにした。

湖畔のレストランに行き、四人で湖の見えるテーブル席に座る。

ネパール人の素朴な人の良さに触れられて、少し驚いたと彼らは口々に言う。
ヨーロッパではあんなフレンドリーに接してくれることはないらしい。

その純朴さや素朴さ、人の良さは、他国からの侵略を容易にさせたりもするのだろう。
もしかしたら貧しさとも何か関係があるのかも知れない。

それでも結局人は、自然であったり人の心の純粋さを求めて、やがてそこに回帰する。
必要なもの全ては、本当は最初からそこにあったのである。

人類の進化がテクノロジーや知性だけに依らず、もっと人の心のポジティブな側面に依存していたとしたらどうだろうか?
つまり、動物的な残虐性を捨て、より人間的な心に向かって進化出来ていたとしたならば・・。

そうすれば世界はもっと美しく素晴らしいものになれるだろう。
否、きっとそうなれたに違いない。

さて、明日は朝から一泊二日のヒマラヤ絶景トレッキングである。
続く・・・。

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ABOUT ME
藍井 隆
アラフォーにて失意の失職、屈辱に塗れて人生のどん底を味わう。 その後三年間を期限とした計画的無職”三年寝太郎計画”を経て、現在アラブ首長国連邦ドバイ在住、日系企業ドバイ支社代表、趣味は世界旅行。 著書:三年寝太郎アラフォー無職世界放浪記

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